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「己の限界を知る」ことの大切さ・難しさ~ひと夏の経験より~
今回のお話は、私(塾長)のプライベートのお話になります…
我が家の今年の夏は、3日間の剣道合宿で締めました💪(私以外の家族全員が剣道に取り組んでおります)。
所属するチームで初めて企画した夏の合宿です。
古くからおつきあいさせていただいている県外(茨城県)の道場にお願いをして、
子どもたちと引率の保護者含めて12名で行ってまいりました。
寝袋持参で道場に寝泊まりをして、「起きたら稽古」というガチガチな!内容の合宿でした(≧∇≦)
さて、この3日間の合宿は小中高生全部で7名が参加しました、がっ…!!
稽古及び練習は、これまでに経験したことがないほどの、本当にとても、とーってもつらいものだったようです💦
(私はサポートに徹したので、実際にやっていた子どもたちを見ていて、または声を聴いての感想です)
稽古途中で「休んでもいいでしょうか」「面をはずしてもいいでしょうか」などと言えないくらい、
次々とメニューが提示され、わずかな合間を使って自分でなんとか水分と塩分を補給する…そしてすぐに持ち場に戻る…、
これが1日目の最初の稽古から最終日5回目の稽古まで一貫して行われました💦
私自身が大学時代に所属していた部の合宿を思い出しました。
でも、それって30年ほど前のいわゆる昭和から平成初期のお話です。
懐かしく思いつつも、令和の現代において「大丈夫かな?」と、こちらがハラハラするような内容の合宿でもありました。
1日目の夜、道場代表の方と直接お話する機会を得ることができました。
「子どもたちはとても賢い。ある意味、ずる賢い、と言ってもよいかもしれない。安易に「休みたい」「辛い」と言ってそれを周りがあっさり認めると、その子の中で自分に対するリミット決めてしまう【成功体験】が成立してしまう。『あともう少し我慢すること』、『辛いことに耐えること』、『苦しいときこそあと一歩踏み出すこと』などの強い心を養ってほしいと願っている。その先に本当の喜びが自分たちの中で培われることを知ってほしい。」
私なりに、【子どもたちは自分にとって都合のよい己の限界を決めてしまう】ということなのかな、
と解釈をしました。
決して高圧的ではなく、穏やかに澄んだ目でそうお話してくれたこともあり、
私の中で妙な説得力を感じたいへん共感いたしました。
では、このことを勉強に置き換えたとき、どうだろうか???
「先生、わかりません!」「こんな難しい問題は私には無理です~」
確かに安易に私たちを頼ったり、すぐに解答を見ようとしたり、
挙句の果てにはあきらめたりする生徒って結構います(特に最近多い気がします💦)。
私自身そのような生徒さんに、「もう少し粘って取り組むよう」、「あきらめないで難問に立ち向かうよう」指導をしてきました。
そして、今もしております。
では、先ほどの代表のお考えはやはり正しいのか、、、🤔
一方で、本人の「限界」を他者が導き本人に知ってもらうことの難しさも感じております。
ハラスメントの撲滅やコンプライアンス遵守を徹底しなければならないこと、
そしてまた、何よりも子どもたちの「自己決定力」を育みたいという私自身の願いを考慮すると、
先ほどの代表のお考えは、、、う~ん、どうなのだろうか、、、🤔🤔
私自身の持ちうる知識と経験を中心にその子の特性などを踏まえて関わったときいつも感じてしまうのは、
それが本当にその子にとって適切な指導だったのか。
こちらの一方的な想いや勝手な期待値を与えているだけではないか。
今日の声がけはあれでよかったのだろうか。あのときあの指導でよかったのだろうか。
日々振り返り、反省ばかりです。
こういうときは、自分が大切にしていることをもう一度思い出すことにしてみます。それは…
【本人(相手)の気持ち・意思を大切にする】
本人(相手)が「どうしたいか」、「なぜそうしたいのか」、そして、「どうなりたいのか」…
このようなことを一緒に考えるようにします。でも、この問答も実はけっこう危うい💦
なぜなら、子どもによっては、
・うまく伝えられない(言語化できない)
・こちらが一方的にわかった体になっている(なかなか本音を出さない。出せない)
などということもあるあるなわけで、、、
だからこそ、私は一人ひとりの「発する言葉」「姿勢」「表情」「声のトーン」などなど、、、
可能な限りの本人(相手)の周辺に目を配るように努めます。
また、逆に私自身の思いや考えも、できる限り言語化して相手に伝えようと努めます。
とすると、結局大切なことは、、、、🤔🤔🤔
「何を伝えるか」以上に
「誰が伝えるか」ということなのかと。
私自身が子どもの剣道合宿でお世話になった代表から聞いた言葉に説得力を感じたのは、
お話の内容以上に「その方が発する言葉」であったからなのでしょう。
では、私がすべきことは!!!
この教室において、子どもたちの学びにおいて、
私自身が子どもたちに「説得力」を感じてもらいながら伝えられる人間になること。
そのため、些細な事でもいいので日々私自身が学んでいきたい、と思っています。
「己の限界を知る」ことはとても難しい…
でも、「己の限界を知る」ことは絶対に大切!
そのことを本人自身が真摯に受け止められるようになってほしい。
きっとその先には大きな成長が待っているから…